HGCE 232 ウィンダムのいろいろな姿を見てみよう第一弾!
黒スミ入れでの仕上げです。
やってみようと思ったことを一つずつやっていこう。
まずはアクリルガッシュの『ジェットブラック』でウォッシング兼スミ入れ。
余分な部分を『マジックリン』を含ませた綿棒で拭き取り。
さらに水を含ませた『メラミンスポンジ』で拭き取り~の。
からのU-35シリーズの『マットバーニッシュ』を化粧筆のチークカラーブラシでサクサクとトップコート。
そう、筆塗りでの完結を目指しての試みでもあります。
アクリルガッシュとは
水溶性であり不透明な絵具であるアクリルガッシュについて解説いたします。
特長
乾燥前は水に溶けるが、乾燥後は水に溶けない『耐水性』となる。
下地が透けない不透明な絵具。
乾燥後の質感はマットなつや消しとなる。
乾燥後は水に溶けないものの、マジックリンを用いることで落とすことが可能。
模型向けのアクリル塗料、アクリル絵具である『U-35』と比べると落ちやすい。
マジックリンによる修正。
そしてリトライが行いやすいこともメリットと言える。
使い方
絵具の半分程度の水で希釈。
よく混ぜて使用する。
他の塗料、絵具でも同様であるが……
プラモデルの成型時には離型剤……
要するに油のようなモノが用いられており、そのままでは弾きやすく塗装しにくい。
食器用洗剤などで洗う。
表面をヤスリがけする。
などのひと手間が必要。
エアブラシでの使用感
模型向けアクリル塗料と比べると難しいものの、吹きやすい濃度の幅は広め。
参考までに私のハンドピースの口径は0.3mmです。
希釈には水を使用。
洗浄にはマジックリンを使用。
色によって隠ぺい力の差はあるものの、2~3回の塗装で発色する。
購入できる場所
絵具を取り扱っているお店からオンラインストアで幅広く取り扱いがある。
メーカーによって、『アクリラガッシュ』『アクリリックガッシュ』など呼び方が異なることが注意点。
スミ入れとは
プラモデルは小さいこともあり、実物大では存在するであろう影は発生しない。
または薄く、ぼんやりとしたディティールになりがち。
そこで凹みモールドなどに暗い色、影となる色を入れて立体感を際立たせる技法。
それが『スミ入れ』です。
使用する塗料の選択肢
スミ入れ用として販売されているモノの他にも、代用可能なモノがあります。
私が主に使用するのはアクリルガッシュ。
もしくはU-35シリーズのアクリル絵具。
アクリルガッシュ、またはアクリル絵具の場合は乾燥後もマジックリンを使うことで落とすことが可能。
臭いが少なく、お気に入りの手法。
筆に求めるコト
拭き取れるならば、細い凹みモールドにはみ出さないように書く必要はありません。
- 筆に求める性能は、凹みモールドの奥まで毛が届くこと。
- 雑に使ってもお財布に痛くない価格帯。
私ならば。という枕言葉が入りますが、以上の二点を重視。
ウォッシングとは
ウェザリング(汚し塗装)の技法のひとつで、『一度よごしてから落とす』技法のことを指す。
- 全体的に塗装
- ティッシュ、綿棒などで拭き取る
以上のプロセスを行うことで、拭き取れない場所=凹みに塗料が残る。
装甲の汚れの演出。
スミ入れとの兼用なども可能。
マットバーニッシュとは(U-35)
ターナー色彩株式会社が開発を手掛けた『U-35』シリーズの仕上げ材である『マットバーニッシュ』を解説いたします。
用途
塗膜の保護、ホコリなどの汚れをつきにくくするための仕上げ材。
プラモデルでの仕上げ、または塗膜の保護のために使う『トップコート』と用途を同じくするモノ。
バーニッシュとは
英語では『Varnish』であり、ワニスとも呼ばれる。
木材などの表面を保護するためのモノ。
wikipedia先生によると……
ワニス(熟字訓で仮漆)、ニスまたはバニッシュ、バーニッシュ(Varnish)は、木材などの材料の表面を保護するために用いられる塗料の一種で、透明で硬い上塗り剤である。 英語の「Varnish」が日本語に移入される際に「ワニス」と訛り、さらにその語を短縮して「ニス」と呼ばれるようになった。
メリット
臭いが少なく作業性が良い。
そしてキャップは片手でも開けられる仕様であり、使いやすい。
薄める場合は『約20%までの水で薄める』ことが可能。
とはいえ薄めるなどのカスタマイズを行う場合は自己責任で。
『マット』バーニッシュの名の通り『ツヤ消し』の質感に仕上がる。
限度はあるものの、ヒケ、傷などの誤魔化しが効きやすい。
使い方
そのまま、または20%までの水で薄めて使用。
薄めに重ね2~3回重ねるとキレイな塗膜になりやすい。
使用した道具の掃除は乾燥する前だったら水で。
乾燥後はマジックリンでの掃除が可能。
エアブラシでの使用感
同シリーズのアクリル絵具、ジェッソと比べると吹きやすい。
とはいえ模型向けの塗料と比べると詰まりやすいので過信は禁物。
使用しているハンドピースの口径は0.3mm。
水を少量追加して塗装を行っている。
作業後はマジックリンで掃除が可能。
購入出来る場所
まだまだ新しい絵具である『U-35』シリーズ。
取り扱いのあるお店は増えてきている。
ウォッシング兼スミ入れ
アクリルガッシュの『ジェットブラック』にてウォッシングとスミ入れを行う。
水で希釈したアクリルっガッシュをザックリと凹みの周囲に塗装。
一通り塗装が終わったら、拭き取りへ。
マジックリンを含ませた綿棒で拭き取り。
それでも汚れ気味だったので水を含ませたメラミンスポンジでさらにキレイに。
凹みモールドの線と垂直に動かすことを意識しつつ進めます。
平行に動かすと、せっかく流し込んだ塗料が落ちてしまう。
なぁんてことがあるので、要注意。
乾燥後に組み立てて、チェック。
主張もほどほどに。
線の強さに幅があり、味が出てきました。
マットバーニッシュでトップコート
つや消しの塗膜保護剤であるマットバーニッシュを塗装。
100均のセリアで購入した化粧筆。
チークカラーブラシを使います。
毛質が柔らかく、かつ大きいサイズ。
まだまだ詰めは必要なものの、マットバーニッシュの伸びに助けられてムラはなく。
落ち着いたつや消しへとなりました。
黒スミ入れ仕上げ HGCE 232 ウィンダム
黒スミ入れ仕上げのイメージ。
バイザーなどの細かい色分けは行ってはいないものの、黒スミ入れだと大体こうなる。
というイメージ。
黒という彩度の低い色ということもあり、無機質な側面を強調した仕上がりへ。
そしてメリハリのある仕上がりへとなりました。
ビームライフルなどの暗めのグレーであってもスミ入れとして機能。
色をひとつだけしか選べない。
もしもではありますが……
まとめ
HGCE 232 ウィンダムのいろいろな姿を見てみよう第一弾として行った黒スミ入れでの仕上げ。
ひとつめの姿はこれにて完了。
このあともHGCE 232 ウィンダムを使い、トライ&エラー。
やっていくので、よければまたお立ち寄りを。
黒スミ入れ仕上げ HGCE 232 ウィンダム、はここまで。
ご覧いただきありがとうございます。
ドバドバっとネ