ウェザリングが終わりました。
当記事では各工程の解説。
そして使用した道具を紹介いたします。
機動戦士ガンダム 水星の魔女のガンプラ「HG 1/144 ミカエリス」。パイロットはシャディク・ゼネリ。グラスレー社のモビルスーツだ。当記事で進めるのは「ウェザリング」。汚しを加えることによるエイジングを狙う。筆者の好む「渋さ」の演出には無くてはならない工程です。
それでは各工程の解説。そして使用した道具の紹介。いってみましょう。
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ウォッシング
ウェザリングに含まれる技法に「ウォッシング」があります。
ウォッシングは"washing(洗浄)"という意味で、模型などでも「一度汚してから・洗う」工程をワンセットとした技法です。
使用感の演出。完成してから時が経ったような演出とともに……
- 凹みモールドに影色を入れる「スミイレ」
- 色の統一感を演出する「フィルタリング」
……などを兼ねることも可能な技法です。
ウォッシングで使用した道具
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS ロー アンバー
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS バーント シェナー
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS イエロー オーカー
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS アンブリーチド チタニウム
- 水
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS リターダー
ウォッシングは複数色を重ねて表現しました。使用した色はターナー色彩株式会社のアクリル絵具「U-35 ACRYLICS」より茶色系4色。すべて24色セットに含まれる色です。そのままでは粘度が高くウォッシングに適さないので、水とリターダーで薄めます。水のみでも可能ですが、乾燥時間が短く「引き延ばす」ことによる垂れたような表現は難しい。なのでリターダーを添加しています。
色を重ねた順番は、
- ロー アンバー
- バーント シェナー
- イエロー オーカー
- アンブリーチド チタニウム
暗い色から明るい色に移行するイメージ。絵具の調整などは「ウォーターパレット(ウェットパレット)」上でおこないます。絵具の乾燥を遅らせることができるので、休憩をはさむ場合などに適しています。過去記事でございますが、100均の道具を組み合わせて作った「ウォーターパレット(ウェットパレット)」の記事もございます。立ち寄っていただければ幸いです。
リターダーを添加しているため乾燥時間が長め。長くなった乾燥時間を短縮するために株式会社山善の食器乾燥機で乾燥を速めています。ウォッシングの工程のみならず、塗装の工程など様々なところで活躍している食器乾燥機です。
ドライブラシ
ドライブラシは筆につけた塗料をティッシュなどでしっかり拭き取り、乾かしてから(ドライにして)からキットにこすりつけるようにして塗る技法です。
使う色によって得られる効果は変わりますが、シルバーを使った場合は「塗装が剥がれた感じ」の表現が可能です。
ドライブラシで使用した道具
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS イリデッセント シルバー
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS グラファイト グレー
ドライブラシでは2色を使います。ターナー色彩株式会社のアクリル絵具「U-35 ACRYLICS」よりイリデッセントシルバーとグラファイトグレー。どちらも単色で購入する必要がある色です。
イリデッセントシルバーはメタリック。金属感の表現に適している絵具。グラファイトグレーは色としてはダークグレー。しかし質感が魅力的です。グラファイトグレーに使用されている素材は黒鉛。鉛筆などにも使われている素材です。鉛筆で塗りつぶしたときのような独特の光沢感が魅力的です。
イリデッセントシルバーは角などに使用。ぶつかりやすく、塗装がはがれやすそうな場所に使います。一方グラファイトグレーは線の中心に使用。線の中心をグラファイトグレー。終端をイリデッセントシルバーにすることでイラストの線のような入り抜きを表現します。
まとめ
機動戦士ガンダム 水星の魔女のガンプラ「HG 1/144 ミカエリス」のウェザリングが終わりました。良い感じの渋み……たまらんですネ。このあとはマットバーニッシュによるコート。塗膜と作品の保護を行います。乾燥後はシールの貼り付けとクリアパーツの組み込み。そこまで終えたら組み立てて、完成!……のハズ。何事も起こらないことを祈りつつ、進めましょう!
U-35 ACRYLICSを重ねてウェザリング | HG 1/144 ミカエリスは、ここまで。
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