
ウォッシングの工程の見直しを進め、エフ水彩へたどり着く。
リスクを最小限に抑え、臭いの少ないウォッシング工程へ!
- アクリル絵具である「U-35」の塗膜を傷めず。
- 乾燥後でも拭き取りが可能であり。
- 臭いの少ない絵具。
上記3点を満たした「ぺんてる株式会社」の「エフ水彩」
とはいえ、乾燥後でも「水」による拭き取りが可能。
メリットとしては、下地の色の層を傷めにくいこと。
デメリットとしては仕上げ塗装で溶ける心配があること。
デメリットを最小限に、必要な工程を導きます!
ウォッシングとは
ウェザリング(汚し塗装)の技法のひとつで、『一度よごしてから落とす』技法のことを指す。
- 全体的に塗装
- ティッシュ、綿棒などで拭き取る
以上のプロセスを行うことで、拭き取れない場所=凹みに塗料が残る。
装甲の汚れの演出。
スミ入れとの兼用なども可能。
U-35とは
ターナー色彩株式会社が開発を手掛けたアクリル絵具。
透明性、発色、耐光性の良さと、コスパの良さ。
相反する要素を両立したアクリル絵具である。
そして臭いも非常に少なく、作業性が良いこともアピールポイント。
エフ水彩とは
ぺんてる株式会社の水彩絵の具。
性質は水性。
乾燥後も水で溶け、臭いも少ない。
小学生の時に使っていたと思われるモノを片付けのときに発見。
使ってみることに。
日の当たらない場所に保管していたこともあり、使えた。
失敗が起こり「にくい」ウォッシング

- ジェッソ
- U-35(色)
- ※マットバーニッシュ(安心を求めるならば)
- エフ水彩
- 水を含ませたキッチンペーパーなどによる拭き取り
- マットバーニッシュ
成型色の隠蔽、そして塗料の食いつきを良くするために「ジェッソ」
そしてアクリル絵具である「U-35」を塗装。
安心を求めるならばここで「マットバーニッシュ」
ディティールの埋まりが気になるならばスルー。
エフ水彩をドバっと塗装。
水を含ませたキッチンペーパーなどによる拭き取り。
乾燥後も水に溶けるので、時間を置いての調整が可能。
その後、仕上げに「U-35」の「マットバーニッシュ」
仕上げの塗り方にコツがあるので、解説いたします。
溶ける下地をカバーする時に気を付ける事(筆)

エフ水彩は乾燥後も水に溶ける絵具。
その上に、仕上げ塗装を行い塗膜の保護を行います。
ここで問題になるのが仕上げ塗装の時に溶けること。
それを極力抑えるためのポイントを3つ紹介。
- 筆に含む水分は最低限
- 仕上げ塗料は少な目を意識
- 力をかけずに、スタンプのように塗装
特に一層目。
溶ける下地に直接触れる層は慎重に。
上記の3つのポイントは通常の塗装でも有効な考え方。
ですが溶ける下地の場合は特に重要な考え方です。
筆塗りを想定した3つのポイントではありますが……
その他の技法でも「塗膜は薄く、パーツに負荷をかけない」
特に一層目では重要な考え方ですな。
まとめ

ワークフローとしては……
- ジェッソ
- U-35(色)
- ※マットバーニッシュ(安心を求めるならば)
- エフ水彩
- 水を含ませたキッチンペーパーなどによる拭き取り
- マットバーニッシュ
エフ水彩をウォッシングに用いる場合のワークフロー。
これにてFIX。
次回の作品へと落とし込んでいきましょう。

エフ水彩を用いたウォッシング工程 全塗装後のウォッシング、はここまで
ご覧いただきありがとうございます。
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