アクリル絵具のニューフェイスである『U-35』
『U-35』シリーズの下地剤である『ジェッソ』をエアブラシで塗装するための方法を4ステップでご紹介!
絵具のノリ、発色を良くするための下地剤である『ジェッソ』
キャンバスや紙や布などが『メインターゲット』であり、プラスチックに塗装できるのか。
そしてエアブラシによる塗装は可能なのか、疑問はつきないところ。
結論としてはプラスチックに塗装は可能であり、エアブラシによる塗装も可能『ですが』
『U-35 ジェッソ』に記載されている『使い方』の範囲を逸脱する方法です。
あくまで『自己責任』ということを念頭に置いてください。
『U-35 ジェッソ』の特性
<使い方>の項目を見る限り、『約20%までの水を少しずつ加えて粘度を調整します』との記載があります。
同シリーズのアクリル絵具と同じく『水性』であり、水で薄めることが可能です。
そして乾燥後は『耐水性』となり、水に溶けなくなります。
なんらかの失敗により、『U-35 ジェッソ』を落としたい……
そんなときは『マジックリン』を使用することで落とすことが可能。
また後述のエアブラシのハンドピースの掃除などにも、『マジックリン』が必要です。
そして粒子の大きさは大きめです。
当記事では0.3mm口径のハンドピースで塗装。
ノズルの先端が詰まりやすいものの、乾燥前であれば水で湿らせた綿棒で掃除が可能。
それでは詰まりが取れなくなったら、塗装をストップ。
『マジックリン』にて掃除を行っています。
ひとまず参考に……
隠ぺい力であったり、水性であることもメリットですが……
『臭い』が少ないことが特にうれしいところ。
臭いの少ない下地材をお求めならば、『U-35 ジェッソ』をオススメいたします。
エアブラシ塗装を行うために必要な6つのモノ
すでに塗装環境が整っていることを前提として、『ハンドピース』『コンプレッサー』『塗装ブース』は除きます。
必要なモノは6つ!
- 水
- スポイト
- 調色スティック
- キッチン用のマジックリン
- 綿棒
- お茶パック
塗装する前の『準備』に必要なモノ
『U-35 ジェッソ』の粘度を調整するために水。
バケツ、コップなどから狙った量の水を追加するための『スポイト』
水と『U-35 ジェッソ』を混ぜるための調色スティック。
こちらは塗料を混ぜることが可能なモノであれば大丈夫です。
また、水で薄めただけでは大きな粒子が残り、エアブラシが詰まる可能性が高い。というわけで水で薄めたあとに100均などで購入したお茶パックでろ過することをオススメします!
『掃除』に必要なモノ
ハンドピースに残った『U-35 ジェッソ』を掃除するための『キッチン用のマジックリン』
ノズルの先端などを掃除するための『綿棒』
4ステップで『U-35 ジェッソ』をエアブラシ塗装!
ここで紹介する方法はターナー色彩株式会社の『U-35 ジェッソ』の<使い方>の範囲を逸脱しています。
あくまで『自己責任』でお願いいたします。
1 ハンドピースの塗料カップに『U-35 ジェッソ』を入れる
『U-35 ジェッソ』は、そのままでは粘度が高く……
歯磨きのように出てきます。
写真では多めに出していますが、最初のうちは少なめに。
約1cmくらいの量から始めましょう。
そう思うかもしれません。
私も以前だったらそう思うかもしれませんが……
塗装環境は人それぞれ。
希釈濃度を調べて、そのまま希釈を行っても……
自分の環境で塗装できるかどうかは違うハナシ。
『U-35 ジェッソ』を塗装できる濃度に希釈出来たかの判断。
それは洗浄のときにも行う『うがい』の音が鳴り始める濃度になったとき……
なので塗料カップ内で粘度の調整を行った方が捨てる量が少なくなりますヨ。
2 水をスポイトで入れる
『U-35 ジェッソ』は水溶性であり、水で希釈が可能。
スポイトで水を少しずつ足していきます。
コンプレッサーの圧力と、ハンドピースの性能などで適量は変わるもの。
『うがい』の鳴り始める濃度を目指してください。
3 調色スティックなどで混ぜる
調色スティックなどの塗料を混ぜることに適したモノで塗料カップ内の『U-35 ジェッソ』と『水』を混ぜます。
その後、『うがい』の音が鳴ったら準備完了。
鳴らなかったら、少しずつ水を追加し粘度を調整します。
4 エアブラシ塗装
『うがい』の音が鳴り、塗装が可能であるようならば準備完了。
『U-35 ジェッソ』を用いた下地塗装の開始です。
失敗しにくくするための3つの注意点
『U-35 ジェッソ』をエアブラシ塗装し、気を付けたほうが良いな。
と思ったことをシェア。
塗装面に粒子が見えるくらいの『砂吹き』を重ねる
特に一回目の塗装は慎重に。
一回目の塗装では成型色などの隠蔽は考えず、引っ掛かりを作るイメージで。
塗膜は薄めに塗装を行い、粒子が見えるくらいで。
『U-35 ジェッソ』の色はホワイト。
ホワイトの割には隠ぺい力は高め。
ではあるものの、3回ほど塗膜を重ねて色の統一を行っています。
塗料の吹き出る量に気を配ろう
粒子が大きめなこともあり、詰まるスピードも速いです。
最初のピュアな状態の吹き出る量。
塗装の感触をなんとなくでも覚えておき……
少しでも変化があったらノズルの先端に塗料が詰まってきたサイン。
乾燥前ならば水で湿らせた綿棒で取り除くことが可能であり、まだ塗装は可能。
約30分ほど塗装を行うと、内部的にも詰まってくるのか不安定に。
塗装をストップし、『マジックリン』による掃除が必要です。
ノズル先端が詰まってきたときに起こること
塗料が水玉のように『ピピピッ』と飛びます。
『マジックリン』による掃除を行ったことにより詰まりは解消していますが……
まとめ
いろいろ注意点はありつつも、エアブラシでの塗装は可能。
とはいえ『U-35 ジェッソ』の<使い方>の範囲は逸脱するので、あくまで『自己責任』で。
『U-35 ジェッソ』自体は臭いが非常に少なく、水溶性。
乾燥後は水に溶けなくなりますが、『マジックリン』で落とすことが可能なのはうれしいところ。
『U-35 ジェッソ』の色はホワイト。
別バージョンで『U-35 ブラックジェッソ』というモノもあり、こちらはブラック。
お好みでどうぞ。
[ノウハウ]U-35シリーズの『ジェッソ』を4ステップでエアブラシ塗装!、はここまで!
ご覧いただきありがとうございます!
え、直に?