HGCE 1/144 エールストライクガンダム 筆塗り全塗装で完成

HG 1/144 エールストライクガンダム 完成品

安全基準フラッグのカット

シャープなデザインのパーツには「ケガの防止」などの観点から「安全基準フラッグ」が設けられていることがあります。
それをカットし、シャープなイメージにいたしましょう。

安全基準フラッグのカットで使用した道具

  • 先細薄刃ニッパー (ゲートカット用)
  • ヤスリ(約240番)

ミニ四駆などでおなじみの株式会社タミヤ「先細薄刃ニッパー (ゲートカット用)」を使います。
ほんの少しだけ「安全基準フラッグ」を残しカット。
切りすぎないように注意してカットします。

残った「安全基準フラッグ」は240番くらいの粗目のヤスリを使って研磨し、整える。
このとき「安全基準フラッグ」の部分だけではなく、根本からの線を見て研磨すると、キレイに仕上がりやすいです。

合わせ目消し

複数のパーツを組み合わせる特性上、「合わせ目」が発生することがあります。
瞬間接着剤を使い、消していきましょう。

合わせ目消しで使用した道具

  • イージーサンディング
  • ヤスリ(約240番)

使用する接着剤は「イージーサンディング」
ミニ四駆でおなじみの株式会社タミヤが開発した瞬間接着剤。
硬化後に「削る」ことを想定して開発がされた瞬間接着剤であり、微調整が行いやすいのがメリット。

断面の片方に塗りつけて、ムニュっとパーツを組み合わせて接着。
30分ほど待ってから240番くらいのスポンジヤスリで削ります。
段差がなくなっていたら合わせ目消しの終わり。
もしも段差があったら、再び盛り付けて、削り込み。

目視での確認が難しい場合はグレーなどの中間色を塗るとわかりやすい。
溝があり、そこが目立つ場所ならば……
再びの盛り付け&削り込みタイム。

プラバンの貼り付け

細かくカットしたプラバンを貼り付けてディテールアップを行います。

プラバンの貼り付けで使用した道具

  • ウェーブ HG ディテールパンチ 台形②
  • デザインナイフ
  • イージーサンディング

複雑な形状をワンプッシュで打ち出すことができる……
株式会社ウェーブの「HG ディテールパンチ 台形②」を使います。
「0.3mmのプラバンまで」という制限こそありますが、手作業では難しく、時間のかかる工程をワンプッシュで打ち出せるのは良いですね。

「HG ディテールパンチ 台形②」で打ち出した残りのプラバンはデザインナイフで細かくカットし、使います。
いろいろなサイズを用意し、単調にならないようにし……
ひたすらペタペタ貼り付けます。

接着剤はイージーサンディングを使います。
そのまま塗るのではなく、つまようじなどで「チョン」と乗せる感じで塗ると、はみだしにくいです。

下地塗装

本塗装の前段階としておこなう「下地塗装」

  • 絵具・塗料の食いつきを高めるために
  • 色の統一のために

……などの目的で行う工程です。
しかし、デメリットとして

  • 塗膜が分厚くなる
  • 下地塗装の分、工程(時間)がかかる

……などのデメリットもあるので、必要に応じて選択しましょう。

下地塗装で使用した道具

  • ジェッソ(U-35 ACRYLICS)
  • ブラックジェッソ(U-35 ACRYLICS)
  • ぺんてる ネオセーブル 平筆14号

ターナー色彩株式会社の水溶性の下地材「ジェッソ」2種類をつかいます。
アクリル絵具のシリーズである「U-35 ACRYLICS」に含まれる下地材。
希釈は水で可能であり、臭いは控えめ。
乾燥後は耐水性に変化し、サラサラとした(600番〜1000番くらい)質感になります。

「HGCE 1/144 エールストライクガンダム」の製作ではジェッソ(白)とブラックジェッソ(黒)を混ぜ合わせてグレーに調整したモノを使っています。

筆はぺんてる株式会社の「ネオセーブル 平筆14号」を使います。
やや大きめの筆ではございますが、その分スピーディーに。
サクサクと進みます。

塗装

色を塗る工程である「塗装」
いろいろな方法がありますが、シンプルかつヒューマンパワー。
筆塗りで進めます。

塗装で使用した道具

  • ターナー アクリルガッシュ 各色
  • ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
  • ぺんてる ネオセーブル 平筆6号
  • ぺんてる ネオセーブル 丸筆0号

ターナー色彩株式会社のアクリル絵具のひとつ「アクリルガッシュ」を使います。
普通色などの多くの色は「不透明・つや消し」の質感。
はみ出た場所などの塗り直しも行いやすく、使いやすい絵具です。

水での希釈が可能であり、臭いも少なめ。
「絵具っぽい」臭いは感じますが、「シンナー臭」はありません。

筆はぺんてる株式会社の「ネオセーブル」を使います。
大雑把に「平筆14号」
細かいところに「平筆6号」
ツインアイなどのピンポイントに「丸筆0号」を使います。

アクリルガッシュとは

以下の情報は2022年3月時点での情報です。
最新の情報は公式HPをご確認ください。

ターナー色彩株式会社が開発を手掛けるアクリル絵具に含まれる絵具。
普通色などは全色「不透明・つや消し」の質感であり、扱いやすい絵具です

  • 普通色
  • パステルシリーズ
  • パールシリーズ
  • メタリックシリーズ
  • グレイッシュシリーズ
  • カラーパールシリーズ
  • ラメカラーシリーズ
  • ジャパネスクカラー
  • ミキシングシリーズ
  • ルミナスシリーズ

……以上の計10シリーズが展開されています。
単なる色ではなく、シリーズごとに質感に個性があり楽しい絵具です。

アクリルガッシュのブランドサイトはこちらです

アクリルガッシュ|ターナー色彩株式会社 (turner.co.jp)

絵具の乾燥予防に

パレットに絵具を出し、調色をおこなっても完成までもたない……
筆塗りを始めた当初は、それが悩みでした。

既製品があることは知っていましたが、それを参考に100均の道具を組み合わせて「ウォーターパレット(ウェットパレット)」を製作。
塗装に余裕がうまれました。

しかし、「ウォーターパレット」に出せる絵具はすくなく、使う量をすべて出すことはできません。
メインカラーなどの多く使う色ではそれが悩みどころ。

そこで100均の「旅行」コーナーにある「クリアクリームケース」を購入。
プラスチック製であるため、塗料によっては使うことはできませんが……
私のメインツール「アクリルガッシュ」「U-35 ACRYLICS」は問題ありません。

これで気候によりますが、1〜3日ほどもたせることが可能に。
そう、気候によって。環境によって左右されるのです……

当たり前ですが、なんとかならないものか。

試しに「ウォーターパレット」の中にクリアクリームケースを保存してみることに。
「ウォーターパレット」の中にはが入っており、湿度は高め。

注意点としては水が多すぎるとクリアクリームケースの中に水が侵入して、絵具が使い物にならなくなること。

そして保存する容器の数によって適切な水の量が変わります。
お風呂に子どもが入るか、大人が入るかでかさが変わるのと同じです。
保存する容器の数によって、水分量を調節しましょう。

上記の注意点こそありますが、さらに絵具をもたせることが可能になりました。
さすがに徐々に分離しますが、使うときに混ぜれば「まだ使えます」

私の塗装にかかる日数は短くて2日。
長くて5日ほど。

劣化はあるかもしれませんが、絵具がカチカチに固まり、クリアクリームケースごと廃棄……
ということはなくなりました。

デカールの貼り付け

デカールを貼り付けて情報量のアップを狙います。
デカールと一言にいってもいろいろありますが、
使用するのは「水転写デカール」

デカールの貼り付けは初めてでドキドキいたしますが、やってみましょう。

デカールの貼り付けで使用した道具

  • ガンダムデカールNo.18 MG 1/100 SEEDモビルスーツ用1
  • デザインナイフ
  • ピンセット
  • 綿棒

使用するデカールはガンダムデカール。
対象のサイズは「1/100」用であり製作中の「HGCE 1/144 エールストライクガンダム」は「1/144」

対象外……貼れないか……?

そう思いましたが、よくよく見ると小さいサイズのモノもあります。
すべてのデカールを使うことはできませんが、使えるモノもありますね。

水転写デカールの工程は以下の通り

  1. 貼りたいデカールを切り取る
  2. 水で湿らせたスポンジなどのうえに置き、湿らせる
  3. ピンセットでつまみ、貼りたいパーツの上で台紙から滑らす
  4. 湿らせた筆などで位置を微調整する
  5. 乾いた綿棒で水気を拭き取る

注意点としては位置が決まるまで「水気を取らない」こと。
修正が難しくなります(経験談)

コーティング

デカールを貼り付けたあとに、仕上げ塗装でつかうクリアーなどでコーティングします。
ウォッシングのまえに塗膜を挟むことでデカールの保護とともに……
デカールの境界線にウォッシングが入り込み、スミイレ状態になることを防ぎます。

ウォッシング

  • 汚して
  • 洗い落とす

上記の工程を含むウェザリング技法を「ウォッシング」と呼びます。
使用感の演出。
そしてスミイレの兼用なども可能な技法であり、筆者が好んで使う技法です。

ウォッシングで使用した道具

  • ホルベイン 透明水彩 セピア
  • ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
  • スマッジブラシ(化粧筆 100均のセリアで購入)

水彩絵具のなかでも透明水彩と呼ばれる絵具をつかいます。
メーカーはホルベイン画材株式会社。
色は「セピア」を選択。
水で3倍ほどに薄めて使います。

「汚す」工程ではぺんてる株式会社の「ネオセーブル 平筆14号」を使います。
このあとに拭き取るので、スピード優先でサクサクと塗り進めます。

拭き取りには100均のセリアで購入したスマッジブラシを使用します。
水を含ませて、キッチンペーパーで水分量を調整したら準備完了。
重力を意識して筆を動かし……好みの汚れ具合。
好みの雰囲気を目指します。

ドライブラシ

筆に塗料や絵具を含ませて、「カッスカス」になるまで拭き取る。
その後エッジなどにはたくように筆を動かして塗装する技法を「ドライブラシ」と呼びます。
含ませる絵具を「シルバー」などのメタリックを選択すると、角が擦れて金属面が見える感じ。
……の表現が可能です。

ドライブラシで使用した道具

  • ターナー アクリルガッシュ シルバー
  • 使い古しの筆
  • キッチンペーパー

ターナー色彩株式会社アクリルガッシュ「シルバー」を使います。
ドライブラシではそのままの濃度でつかいます。

筆は毛先がボサボサになり、塗装には適さなくなった筆を使います。

筆に「シルバー」を含ませたらキッチンペーパーでゴッシゴッシ拭き取り、カッスカスになるまで調整します。
その後、パーツの角を擦る感じで動かして、ドライブラシをおこないます。

仕上げ塗装

  • 塗膜の保護
  • 質感の方向づけ

などを目的とした仕上げ塗装をおこないます。

仕上げ塗装で使用した道具

  • マットバーニッシュ(U-35 ACRYLICS)
  • ぺんてる ネオセーブル 平筆14号

ターナー色彩株式会社アクリル絵具のシリーズ「U-35 ACRYLICS」に含まれる仕上げ材から……。
マットでつや消しの質感の「マットバーニッシュ」を使います。

筆はぺんてる株式会社「ネオセーブル 平筆14号」を選択。
大きめの筆でございますが、その分サクサクと進みます。

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プラモデル製作が趣味なユネプラです。

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そしてシンナー臭が苦手なことから、臭いの少ない道具を使って製作しています。

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何事もなければ17時に更新しているので、立ち寄っていただければ幸いです。

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